バーテンダー
警察署と言うこともあり当り前だが、警察官ばかりのフロア内。
悪いことしていないのに、周りから見られているような気分になった。
オバサンは証明を取るだけなのにモタモタしている。
「事故?」
わたしの気などお構いなしに懐かしそうにわたしを見ながらそう、声を掛けて来た。
「はい。あの方に車を当てられて」
「そうなの?」
目をクリクリさせた彼は、あの頃よりギラギラした感じが抜けて、逆に若返ったように見え、別人のようだった。
「怪我とかは……なくて良かったね」
「はい」
「ムチ打ちとかは、後から来るから、気を付けたほうがいいよ」
「はい。ありがとうございます」
オバサンが手続きを済ませ、わたしの方へと走り寄ってきたので、そのまま彼と話しを終えた。