キミの風を感じて

「紗百」


「ん?」




今度は耳元に唇を寄せて、彼はそっとささやいた。




「……大好きなんだ」




加島くんの冷たい指先が頬に触れ、


真っ赤になった耳たぶに触れ、




それから彼はわたしの唇に






優しく甘いキスをした――。









< 360 / 375 >

この作品をシェア

pagetop