キミの風を感じて

「だけどビックリしちゃった」


松山が俺を見た。




「加島くんがクラス対抗のアンカーを買って出るなんて思わないもん」


「そう?」


「だって加島くん目立つの嫌いだしさ、あんな王道の花形ポジション、よく引き受けたね?」


「ああ……」


自分でもそう思う。




「尻ぬぐいしなくちゃ、とか思ったわけ?」


「まぁ……」


ボソッとあいまいに答えたけれど、それだけじゃない。




ガラにもなくアンカーなんか引き受けてんのは、立木さんと同じリレーを走ることに舞い上がったからだ。


話とかできるかもって、ちょっと期待した。




それがこんなふうに嫌われちまうなんて、まさかの展開だったし。




はぁー……。
終わったな、俺。


< 37 / 375 >

この作品をシェア

pagetop