赤色王子様に恋をした
はぁ〜。
寒いし、滑るし嫌だよ
もう早く帰ろ!!
私は思いきって走ってみることにした。
この考えがバカだったんだ。
こんな事を考えないでおとなしく時間をかけながらでも歩いて帰ってればあんなことにはならなかったのに。
走っていた私はおもいっきり滑って車道に出てしまっていた。
私の方に大きなトラックが向かってくる。
((あぁ。私ここで死ぬのかな。))
そう思い一粒の涙が落ちた瞬間、私は誰かに突き飛ばされた。
ーーキィーッキキッーー
それと同時にトラックの急ブレーキの音が大きく響きわたった。
そこで私の記憶は遠くなっていった。