闇夜に真紅の薔薇の咲く
Xx.+.
「ねぇ、朔夜ちゃん。一緒に帰らない?」
「……はい?」
放課後、それは突然やってきた。
席に隣同士になったからと言って、特に会話を交わすことがなかったルイに突然話しかけられたのだ。
しかも、その内容は女子に睨まれるようなもので……。
ひしひしと感じる鋭い視線に、彼女らは恐らく小声でいってるはずなのだろう。
「何であの子が」だとか「どんな色目を使ったのかしら」という言葉が聞こえ、彼女の心にぐさぐさと針を突き刺していく。
なれたと言っても、全く傷つかないと言うわけでもない。
散々な言われように頬を引きつらせながら、朔夜は片手を顔の位置まで力なくあげるとすいと視線をそらした。
「いや……、遠慮しときます」
「えー。何で? 何か用事でもあるの?」
興味津々と言ったように目を輝かせて小首をかしげる彼になるべく視線を向けないようにしながら、背後で事の成り行きを見守っているであろう友人たちの方にちらりと視線を向ける。
柚梨は心配そうに、陽雫は呆れたように、麗に関しては羨ましそうに目を輝かせながら「朔夜いいなー」と声を漏らしていた。
何がいいものか。こんなもの全くもって良い物ではない。
朔夜は引きつった笑顔を浮かべながら、「そ、その――」と言い淀み咄嗟に後ろを向く。
彼女の視線の先には、当然ながら友人三人がいた。
「ねぇ、朔夜ちゃん。一緒に帰らない?」
「……はい?」
放課後、それは突然やってきた。
席に隣同士になったからと言って、特に会話を交わすことがなかったルイに突然話しかけられたのだ。
しかも、その内容は女子に睨まれるようなもので……。
ひしひしと感じる鋭い視線に、彼女らは恐らく小声でいってるはずなのだろう。
「何であの子が」だとか「どんな色目を使ったのかしら」という言葉が聞こえ、彼女の心にぐさぐさと針を突き刺していく。
なれたと言っても、全く傷つかないと言うわけでもない。
散々な言われように頬を引きつらせながら、朔夜は片手を顔の位置まで力なくあげるとすいと視線をそらした。
「いや……、遠慮しときます」
「えー。何で? 何か用事でもあるの?」
興味津々と言ったように目を輝かせて小首をかしげる彼になるべく視線を向けないようにしながら、背後で事の成り行きを見守っているであろう友人たちの方にちらりと視線を向ける。
柚梨は心配そうに、陽雫は呆れたように、麗に関しては羨ましそうに目を輝かせながら「朔夜いいなー」と声を漏らしていた。
何がいいものか。こんなもの全くもって良い物ではない。
朔夜は引きつった笑顔を浮かべながら、「そ、その――」と言い淀み咄嗟に後ろを向く。
彼女の視線の先には、当然ながら友人三人がいた。