闇夜に真紅の薔薇の咲く
「――ゆ、柚梨たちと一緒に帰る約束してるから! だから、ご、ゴメンネ?」
突然話しを振られた彼女たちは目を丸くし、朔夜が助けてと視線で訴えるとそれを読みとったのか「そ、そう!」と陽雫が声をあげて彼女の肩に腕を回す。
「あたしたち、一緒に帰る約束してるの! ねっ?」
「そうなの! だから、朔夜と一緒に帰るのはまた今度にしてくれませんか?」
何故か敬語な柚梨も作り笑顔を浮かべて朔夜の腕に腕をからませる。
友人二人の演技はとても自然で、これで大丈夫だろうと安堵しかけた時、ただ一人彼女の視線に含まれた訴えに気づかなかった麗は不思議そうに小首をかしげて見せた。
「何言ってるの? 一緒に帰る約束なんてしてないよね?」
背筋に冷や汗が流れる。
額には嫌な汗が浮かび、血の気がすっと引いて行く。
いけない。このまま彼女を喋らせては嘘がばれてしまう。
咄嗟にそう思った彼女は、愛想笑いを浮かべて麗を見る。
「何言ってるの! 帰る約束したじゃん。もしかして忘れちゃったの? 酷いな~」
視線で、話しをあわせろ、と訴える。
突然話しを振られた彼女たちは目を丸くし、朔夜が助けてと視線で訴えるとそれを読みとったのか「そ、そう!」と陽雫が声をあげて彼女の肩に腕を回す。
「あたしたち、一緒に帰る約束してるの! ねっ?」
「そうなの! だから、朔夜と一緒に帰るのはまた今度にしてくれませんか?」
何故か敬語な柚梨も作り笑顔を浮かべて朔夜の腕に腕をからませる。
友人二人の演技はとても自然で、これで大丈夫だろうと安堵しかけた時、ただ一人彼女の視線に含まれた訴えに気づかなかった麗は不思議そうに小首をかしげて見せた。
「何言ってるの? 一緒に帰る約束なんてしてないよね?」
背筋に冷や汗が流れる。
額には嫌な汗が浮かび、血の気がすっと引いて行く。
いけない。このまま彼女を喋らせては嘘がばれてしまう。
咄嗟にそう思った彼女は、愛想笑いを浮かべて麗を見る。
「何言ってるの! 帰る約束したじゃん。もしかして忘れちゃったの? 酷いな~」
視線で、話しをあわせろ、と訴える。