ハニィ*sweet*ボイス
いつ来るかわからない電話を期待して、お風呂にまでケータイを持って行く。



共働きで両親が遅いあたしは、ひとりで部屋でいるのがイヤだった。



寂しくて、静かすぎて。



家にいると怖くなってくるから、外で誰かと騒いでるのが好き。



だけど日浦が休んだ日は、寂しさなんかぜんぜん感じなくなった。



早くケータイが鳴らないかと、ウキウキしながらベッドの中。



たまにアイツのCD聞いちゃったりして。



やっと電話が来たのが、夜の12時過ぎ。



「遅くなった…」

「あぅ~!!今日はやたらセクスィなお声でっ!!」

「ははっ、バカだな、お前。マジで鬱陶しいテンション」

「もしかして風邪かなんか?」

「別にいつもとかわんねぇし。ってか、誰にも言ってねぇだろうな?」

「言ってにゃい~…」

「なんだよ、もう溶けたわけ?」



だって近いんだもん!!



CDもいいけど、やっぱり普通に話してるこの声がいい…。



< 14 / 41 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop