永久の宝物

「…帝王切開…?」

ある日、先生が部屋にやってきた。

ママが、リンゴの皮をむいていた手を止め、先生の方を向いた。

「愛さんの状態は、あまりよくありません。このまま放っておくと、母子ともに…危険が及びます。」


ママが心配そうにあたしをみる。

「…せ、んせい。そうすれば…この子は、た…すかりますか?」
< 267 / 320 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop