永久の宝物

「ゲホッゴホッ!」

思ったより早く、あたしの病気は進行してた。 

あの日以来、体調は悪化するばかり。

先生は、何度も薬を打つことを提案してきてくれた。


でも、あたしは断った。

この子を無事に産むまでは、絶対危険なことはしない。

この子に…あたしはこれから先、なにもしてあげられないかもしれないから。
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