むかつくアイツっ!
公園は保育園から歩いて15分くらいのところにあった。
「いつもここで遊んでんのか?」
「うん。ここ家から近いの。」
国枝がそういうと佳奈が嬉しそうに
「歩いて3分なんだよ!!」
って指を出しながらいった。
そうなの?とでも言うように国枝をみると国枝がこくんと頷いた。
「今日もトンネル作るのっ!!」
そうして佳奈は砂場へ向かって行った。
国枝はその様子を見ながら砂場に一番近いベンチに座った。
「一緒にやんないの?」
「崩しちゃうから。うまく出来ないのよ。」
国枝がそんなこというなんて意外すぎてぽかんとしてしまった。
だから考えてたことが口に出てしまった。
「国枝にも出来ないことってあんだな。」
「私のこと何だと思ってるわけ?」
「サイボーグ、ライバル、むかつくやつ。」
呆れたように俺から目をそらした。