むかつくアイツっ!

公園は保育園から歩いて15分くらいのところにあった。

「いつもここで遊んでんのか?」

「うん。ここ家から近いの。」

国枝がそういうと佳奈が嬉しそうに

「歩いて3分なんだよ!!」

って指を出しながらいった。
そうなの?とでも言うように国枝をみると国枝がこくんと頷いた。

「今日もトンネル作るのっ!!」

そうして佳奈は砂場へ向かって行った。
国枝はその様子を見ながら砂場に一番近いベンチに座った。

「一緒にやんないの?」

「崩しちゃうから。うまく出来ないのよ。」

国枝がそんなこというなんて意外すぎてぽかんとしてしまった。
だから考えてたことが口に出てしまった。

「国枝にも出来ないことってあんだな。」

「私のこと何だと思ってるわけ?」

「サイボーグ、ライバル、むかつくやつ。」

呆れたように俺から目をそらした。
< 28 / 31 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop