むかつくアイツっ!

国枝の妹に裾を掴まれて俺は我に帰る。

「ん、どうした?」

俺はそう聞きながら目線を合わせるためにしゃがみ込む。

「私は佳奈だよ。お兄ちゃんは?」

「海兎。月下 海兎だよ。よろしくな、佳奈。」

髪をくしゃくしゃとすると楽しそうに笑う。
俺からみても佳奈は可愛かった。
これは国枝が可愛がるのもわかるかも。
多分大人になったら美人になるタイプ。
恐るべし国枝家のDNA…。



「伊代ちゃん、今日も公園であそんでいーい?」

「ちょっとだけね」

「うん!」

嬉しそうに笑う佳奈。

そのあと俺達は先生に挨拶をして保育園をでた。
< 27 / 31 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop