あいことば
青山くんとさきもいっしょ?!
あたしはそれを聞いて、さきのほうを向いた。
さきもちょうどあたしを見ていて、バッチリ目があった。
お互いに、意味もなくニヤリとする。
「いいよ!
いっしょに行く!」
「じゃあオレがしんの家に6時頃行くから。
駿は、そう言って青山くんと帰っていった。
「さき!」
「しん!!
どうしよう?!
青山がうちに来る!」
さきの顔はにやけっぱなしだ。
そんなさきのほっぺを、あたしは両手でつまんだ。