あいことば


どこか切なそうで、でもスッキリしたような顔をしていた。





「…しん、ごめんな?

オレのせいで、悩ませて…

駿とりんとも…」



亮ちゃんの言葉に、あたしは首を横に振った。



「亮ちゃんのせいじゃないよ。」



「…でも、お前をほんとに悩ませちまったし。


おかげでこんなにやせちゃったしなぁ~…」




そう言って、亮ちゃんがあたしの頬に触れた。


そして、その手をそのままあたしの頭に持っていった。




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