あいことば
兄貴としんのあの場面を見てから、オレは兄貴ともしんとも上手く接することが出来なくなっていた。
結果、オレはどうしようもなくて2人をさけるように生活していた。
それは、一緒にあの場面をみたりんも同じようで、オレがどんなに兄貴としんと時間をずらそうとも、りんとは重なることが多かった。
でも、オレだってこの生活に限界がきているのはわかっている。
いつまでも、2人とすれ違い生活を送るわけにはいかない。