あいことば
帰り道は、他愛のない話で盛り上がった。
そう言えば、駿以外の男子と帰るのは初めてだった。
なんか不思議な感じだった。
あたしの家が近くなってきた。
「あたしの家、
もうすぐだよ。
今日は誘ってくれてありがと♪
楽しかったよ。」
笑いながら言った。
「ならよかった!
朝倉あんまり歌ってなかったか、らカラオケ好きじゃないのかと思って…
誘ったのがマズかったかなぁって考えてた。」
「そんなんじゃないよ!
あたし、いつも聞く方なんだ。」
あたしの言葉に、萩くんが安心したような顔をした。