虐め防止対策法案成立国会
子供達のために
虐めはいけないよ、、、、そんなまやかしでは 何も生まれない。 ドラマでも、バラエティでも 虐めを取り上げると 低視聴率を余儀なくされていった。 関心の低さではない、切り口の甘さを制作側では 取り沙汰されていった。
その後、画期的な実験番組が高評価を得るに至ってしまう。  ゴールデンタイムの”虐めに負けない法則”なる妖しげな新進気鋭の報道クイズバラエティが功を奏したのち、二匹目の鰌よろしく、擬似発展番組が蔓延し、ドラマも、虐められる側が逆転し虐める側に回ることを 痛快とする展開のものが、その比率を高めていった。 もはや、虐めは勧善懲悪の”悪”なのだ。  
もちろん、この実情に 懸念の信号を送り続ける組織も徐々にその権限を確固たる物にしつつあった。 
果たして、虐めなる人間古来の本能的自己防衛方策は、進化のアンチテーゼなのか、より確実な強者を選び出す得策なのか、、、時代を経ると供に 議論はなお沸騰し、混沌を極めていった。
< 3 / 7 >

この作品をシェア

pagetop