イケメンSPに守られることになったんですが。
「はいっ、早く着替えて!」
「は、はいっ」
亮司さんは言われるがまま、ダブルジッパーを脱ぎ捨てた。
すると、昨日見てしまった鍛え上げられた筋肉が、薄いTシャツ越しによくわかる。
……でもこれ、半分はプロテインでできてるんだよね。
そんなことを思っていると、亮司さんが腰に下げてあった拳銃ホルダーに手を伸ばす。
「あ」
まさか、それ触っただけで……
「ったくよお、ありえねえよなダブルジッパー!
お前が正常なセンスの持ち主で良かったぜ。
亮司のやろう、あまり派手な服は嫌いだって、こんなもんばっかり。
余計目立つんだよ、『変なオッサンがいる』ってな!」
突然出現したリョウさんが、亮司さんの着ていた服をベシッと壁に投げつけ、オールバックにされていた前髪をわしゃわしゃとおろした。
よっぽどセンスが合わないんだね……。
「髪型もおかしいだろうがよ。
まあ仕事中は視界を確保するためってのはわかるが……」
「…………」
「こんなダッセエ男だから、女に逃げられんだよ。
なあ麻耶、お前もそう思うだろ?」
「えっ?」
どくん、と心臓が跳ねる。
今この人、あたしの名前……。