イケメンSPに守られることになったんですが。


「あ?なんだよ?」


「べ、別に……」



あ、あほか。


名前呼ばれただけでドキドキするとか、中学生かっての。むしろ今時の中学生の方が堂々としてるわ。


視線を逸らすと、リョウさんがそれを許さないというように、私の目前にやってくる。


そして。



「……お前さ……」


「な、なんですか」


「俺のことかっこいいと思ってんだろ」


「は、はあっ!?」



思わず見上げると、リョウさんはトラの目でこちらを見下ろしていた。


気づけばいつの間にか壁際に追い込まれ、両側をリョウさんの腕がふさいでいて逃げ場がない。


な、なにこれどういう状況?


心臓がバクバクと破裂しそうなほどの音を立てる。



「……ま、当然だよな。
亮司に言ってやれよ。
メインの人格を俺にして、ダッセエお前は隠れてろって」


「そんなこと……思ってませんから」


「俺といるほうがドキドキするくせに?」


「……っ!?」



なに言ってるの!?



「してませんっ!
む、むしろ、あなたといると気が休まらなくて疲れますっ!」


「それが、ドキドキしてるって言うんだろうがよ」


「えっ……」



そうなの?


ち、違うもん。


リョウさんが出てくるのは必ずあたしが危険な時だから、恐怖で心拍数が上がってるだけだもん。



でも、今は……?


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