イケメンSPに守られることになったんですが。
「……良かった……!」
亮司さんは深い安堵のため息とともに、言葉を漏らした。
そして、もう一度。
「良かった、無事で……」
私を抱きしめる腕の中で、メガネがずれる。
でもそんなことより、耳元でする亮司さんの呼吸の音がくすぐったくて、気になった。
「……亮司、さん……」
少し苦しくなって身をよじると、亮司さんは体を離し……。
至近距離で、私の目をのぞきこむ。
うわ……っ。
高鳴っていた胸が、ますます暴れだす。
そんな私に、彼は……。
「こらっ!」
と、怖い顔で言った。
「あんな無茶をして、怪我でもしたらどうするつもりだったんですか!」
無茶?ああ……そういえば私、ナイフを持ってるカズヤの腕を止めようとして……。
冷静になって考えると、とんでもなく恐ろしいことをした気がする。
でも……。
「だって、リョウさんが刺されちゃうと思ったから」
それは、絶対に嫌で。
気づいたら、体が動いていたんだ……。
見上げるた亮司さんの眉間に、シワが寄る。
「俺はいいんです、刺されたって。SPなんですから」
「そんな……」
「俺たちSPは、マルタイの盾です。
そんなSPを、マルタイであるあなたが逆に守ろうとするなんて……。
まったく、なんてひとだ」