イケメンSPに守られることになったんですが。
「あなたの任務は、私を守ることでしょう!?
犯人逮捕は他の人の仕事です!!」
「……ッ!」
「だから……行かないで……!」
リョウさんの背中に顔をうずめて、お願いする。
怪我してるのに、無茶しないで。
そう祈っていると、だんだんとリョウさんの体から力が抜けた。
「特殊班全員に告ぐ。
マルタイを狙ったテロリストを撃退した。
○○百貨店から、南の方向へ逃走した模様。
写真の男だが、女装をしている。
マルタイは無事。自分は軽傷。
公安への報告及び、迎えの運転手を頼む」
低い声がして、顔を上げると。
小型の無線機を袖に隠しながら、リョウさんが顔だけをこちらに向けた。
ううん、それはもうリョウさんじゃなくて……。
穏やかな夜空のような瞳の、亮司さんだった。
「亮司さん……」
名前を呼ぶと、亮司さんは私の腕を離させ、体も向かい合わせになった。
と、思ったら……。
そのまま、全身をぎゅうと抱きしめられた。