イケメンSPに守られることになったんですが。
特殊班のみんなが、息を飲む音が聞こえた気がした。
篠田さんは一瞬だけ目を丸くし……。
「……すまない」
ぽつりと、つぶやいた。
「アホか!利用されてんじゃねえ!」
私の肩を持って説得をはじめたのは、やっぱりリュウさん。
「あいつの腹の黒さ、わかってんのか。
あんなの演技で、腹の中ではお前の単純さを笑ってるんだ」
そんな……。
「そんなふうには、見えません……」
私は、今日初めて、誰かに反論した。
「たとえ演技だとしても、篠田さんの言ってることは間違っていない気が、します」
「麻耶……」
「自分が助かっても、他のたくさんの人がテロに巻き込まれたら、私は喜べません」
リュウさんの顔を見上げると、ぐっと胸に何かがこみ上げてきた。
それはやっぱり……。
あなたを好きだという気持ち。
「へ、へへ……そこまで心配してもらえるなんて、マルタイ冥利に尽きます」
私はムリに笑った。
ありがとう。
あなたの気持ちはウソじゃないんだって……やっと、心から信じられた気がする。
リュウさんは私とは逆に、ますます怖い顔をした。