イケメンSPに守られることになったんですが。


だけど私は、篠田さんに告げる。



「大丈夫、です。
詳しい作戦会議をしてください。
私は警察の皆さんに従います」



すると、篠田さんは黙ってうなずいた。


でもSPのみんなは納得できない表情。



「中園、ムリすんなよ」



新城さんが口を開いた。



「そうだ。まだ3日ある。地道にアジトを探したほうがいい」



矢作さんも立ち上がる。



「麻耶ちゃん、絶対怪我するって!
お願いだから、考え直してよ!」



大西さんは泣きそうな顔。


みんなが深刻な表情なのに、私はなぜかだんだん嬉しくなってきてしまった。


……あぁ。


私、みんなに愛されてるなぁ……。


そう、思ったから。



みんなとは出会ったばっかりで、私はマルタイ。守られるばかりだった。


家族でもなければ、友達でも恋人でもないのに。


こんなに……親切にしてくれるなんて。


リアルな世界でこんなに愛しいものができるなんて、思わなかった。


私、SPのみんなが大好き。


だから……。


こんな、身よりもなくて仕事も彼氏もない非リア充でも、みんなのためにできることがあるなら。


私は、その差し伸べられた道を進むのみだ。


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