イケメンSPに守られることになったんですが。


顔を上げて、ドアについている小さな監視窓に目をこらす。


そこからは見張りの後頭部が見えた。


よし……こっち向くなよ~……。


私はゆっくりと立ち上がり、ドアと反対の壁側ににじりよる。


毛布がぱさりと、足元に落ちた。


上を見上げると、さっきちらっと確認した通風孔が。


目を細めると、茶色のものがちらちらと見えた。


あれは、枯葉?


なんてこった……ここは地下、あるいは半地下かも。


ますます外からじゃ見つけにくいじゃん。


とにかく……外に通じているのはあそこしかない。


私は手錠をされたままの足で、



「……とうっ!!」



全力で跳んだ。


しかし……。


──スッテーン!!


まるで漫画みたいな音を立てて、私は転んだ。


もちろん、地上2メートル超の通風孔に届くはずもなく、着地も成功するはずなかったからだ。



「いたたた……」



足、ぐねっちゃったかも……。


リアルって辛い……。


ファンタジー小説なら、ここで超能力が目覚めるはずなのに……。



「何をしてる!静かにしねえと殺すぞ!」


気づいた見張りにめちゃくちゃ怒られた。


ですよね~……。


むうう、他に方法は……。


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