イケメンSPに守られることになったんですが。


──ガチャン。


ドアの鍵が開く音がして、顔を上げた。



「もうすぐ、時間だ……」


「……夜ご飯ですか?」


「警察の返事の期限に決まってるだろ!」



若い、私と同い年くらいの男は目をつりあげて怒った。


うう、時間を稼ごうと、ちょっとボケただけなのに……。


男は、私の毛布をはぐ。


さっ、寒い……!



「ほら、立てよ!」


「った……!」



手錠の鎖を引っ張られ、手首の皮がむけそうになる。


なんとか立ち上がるも、足にされた手錠のせいでよろけた。


そんな私に、監視の男は追いうちをかける。



「警察のやつら、なんの返答もしてこない。

お前を見捨てた証拠だな」



……そんな……。


寒さで体が震え、胸まで冷たくなっていく。


やっぱり、篠田さんもSPも警察の人たちは、ひとりの人質の命より自分たちの名誉を守るほうを選ぶの……?


だいたい、篠田さんの作戦が無茶だったんだよ。


ひどいよ……。


早く、迎えにきてよ……!


そう願った瞬間……。





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