イケメンSPに守られることになったんですが。


そうして涙が枯れたとき、私はスーツケースのもち手を握りなおした。


カードキーはポストに入れておこう。


亮司さんなら、透視してすぐにみつけるだろう。



「ありがとうございました!」



私は玄関に立ち、高浜家に挨拶。


深く一礼をして、くるりと背中を向けた。


そしてかかっていた内鍵を開けて、ドアを開いた途端……。


大きな何かに、ぶつかった。



「ふきゃッ!?」



なに!?


まさかまた、テロリスト!?


ぎゅううとその何かに拘束されると同時に、天から閻魔大王さまの声が降ってきた。



「やっぱり、こういうことだったか!」



……ん?


天から閻魔大王っておかしいよね?


閻魔様は地獄にいるんだもんね?


っていうかこの声すっごい聞き覚えあるって……。


あっ、ああああ!!



「亮司さん!?」


「気づくのが遅い!」



顔を上げると、なぜか私を抱きしめている亮司さんに、おでこをぺちっと叩かれた。





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