イケメンSPに守られることになったんですが。


「ふふ、変顔で写メでも撮る?」


私は亮司さんからエプロンを受け取り、ふざけて体にあててみる。


すそはちょうど、膝上20センチくらいかな?


そして亮司さんを見上げると、彼は……


「ダメだ!写メは、絶対ダメだ!」


と、必死になって言った。


その手には、うすっぺらいカードがにぎられている。


「なにそれ?」


箱の中に入ってた?
メッセージカードみたいなもの?


「見なくていい!」


亮司さんは身をひるがえす。


「ええ、いいじゃない、見せてよー……あっ、あんなところにテロリストが!」


「な、なにっ!?」


「スキあり!」


私は亮司さんから、そのカードを奪った。


そこに書かれていたのは、男の人の文字。


『高浜さん、たまに奥さんのコスプレ想像してますよね? 矢作

通販で買いました。サイズが合うといいのですが。 新城

絶対可愛いってー!写メ送ってくださいね! 大西

警察備品の手錠は、プレイでは使わないように。これで我慢しとけ。 上地』


……コスプレ?手錠プレイ?


「えっと亮司さん、これはどういう……?」


「ち、違うんだ、決して、キミの婦警の姿だとか、事務服の姿だとかを想像してしまって、それを矢作にさとられたとかじゃ……」


「そうなんだ……」


「はうっ!」


亮司さんは、頭を抱えてしゃがみこんでしまった。


180㎝超の大きい人がそうしていても、どこにも隠れられてないし、存在感消えてないけど。





< 434 / 438 >

この作品をシェア

pagetop