わたくし、政略結婚いたします!?


レナルドが痛がっているうちにするりと彼の腕をすり抜けて、散らかった服をかき集めて身に付けた。



「なんで服着てんだよ」



むくっ、とようやく起きあがったレナルドがそう言う。



「何言ってるの?だってご飯食べに食堂に行かないと」



あなたも早く着替えなさいよ、と言葉をつなげるはずだった。


だけど。



「……」


ぐいっと腕を掴まれて引き寄せられ、唐突に触れ合った唇に、私は何も言えなくなって。



「……ただの朝の挨拶だったんだが、そんな顔されると襲いたくなるな」



間近にそう言われて、かあっと顔が熱くなった。



恥ずかしさに殴りたい衝動をこらえて、顔を背けるだけにとどめた。

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