わたくし、政略結婚いたします!?


「だからなおさら、ショックだったんだよね。いちばん大事にしてた子の父親があんなことになって」


「……可愛さ余って憎さ100倍……」


前にメグが言っていた言葉を思い出して、私は思わず呟いていた。


すると、そう、まさにそれだね、なんて笑われた。



……なに、この似たものバカップル……。



なぜか脱力感に見舞われてがっくりと肩を落とした。



「あの頃はさすがに無理だったけど、今ならこの歳の差でも問題ないでしょ。

アリア嬢、僕がメグのことをもらってもいいだろう?」


「そんなの、メグが決めることよ」



でも、案外ふたりが結ばれる未来はそう遠くないのかもしれない。


< 247 / 260 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop