わたくし、政略結婚いたします!?
もう1曲目のダンスが終了しており、いつのまにかレナルドと一緒にダンスの輪から外れていた。
周りは、お酒片手におしゃべりを楽しむ人たち。
……私、意識飛んでた……?
「やけにぼーっとしてないか?」
「え……?そんなことないわ」
「……顔、赤い」
人混みを抜け壁際に寄ると、レナルドが眉根を寄せてそう言った。
その言葉に、思わず自分の掌を頬にあてる。
……確かに少し熱いような気もするけど、きっと、パーティーの熱気のせいだ。
「具合悪いのか?」
「そんなことないったら。ただ、ちょっと緊張しただけ」
「……」
レナルドは腑に落ちないようで、険しい表情のまま、ギュッと私の手を握った。