わたくし、政略結婚いたします!?
さっきよりレナルドの手がひんやりして感じるのは、やっぱり自分が熱くなったからなのだろうか。
熱があるという感じはしないんだけど。
……ただ、ちょっとふらふらするだけで。
「必要な挨拶だけ済ませてさっさと帰る」
「え!?いいわよ、大丈夫だってば」
「お前にここで倒れられて困るのは俺だ」
「……大丈夫だって言ってるのに」
私の手を引いて歩き出したレナルドの後ろ姿に、呟くように言い返す。
だけど、ぐいぐいと私を引っ張るだけで、レナルドはもう何も言わなかった。