TABOO Ⅴ~零れそうな衝動~


「何だ、あいつの彼女も結衣って言うんだな」


廊下を歩きながら「そうだね」と笑いながらも、まだ激しく動揺していた。


一瞬頭を過ぎった感情。


ヤメテ、サワラナイデ-


そんなこと言う資格なんてない。


あたしは友達の姉。ただの司書。


わかっているのに、今にも零れてしまいそうな衝動に、指先の震えが止まらなかった。




To be continued…









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