一目惚れ、恋い焦がれ
カップに注がれたシードルの林檎の香り。

「結菜、このお店すごい可愛いね」
「本当!」
「でしょ?絶対みんな気に入ると思った」

気の合う仲間と気取らない飲み会。
小さなフレンチレストラン。

「裕祐たちは?」
「もう着くって。さっきメールあったよ」
「しかし結菜と裕祐は長いよね~。付き合い始めてから…?」
「5年!」

数ヶ月に1度は集まっているクセに必ず私たちの話になるのには流石にもう慣れっこだ。
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