拾ってください!!《結婚しました!音々version》
「笑顔…」
「そう、辛いだろうけど、
一緒に苦しい顔はされたくないよ。
せっかく会えるんだ
君のその可愛い笑顔
見せてあげなさい。」
どきりとした。
そういえば、連絡貰ったあたりから、
鏡もろくに見ていない。
私ってばひどい顔してたのに違いない。
見ず知らずの人にこんなこと言わせてしまうほど…
私はギュッと力を入れて
拳を握って
頑張って笑ってみた。
「はい。そうします。ありがとうございます。」
その人は黙って頷いた。