拾ってください!!《結婚しました!音々version》
「笑顔…」

そう呟いて、

病院のドアの前で、呼吸を整える。

名札を確認し、ノック。

返事は帰ってこなかったが、

そろりと

スライドドアを開ける。


ちょうど日差しが目に飛び込んで眩しい。


「お父様?」

窓の外を眺めて、いたらしい人が振り返る。

「音々か?」

「はいお父様。ただいま帰りました。」

思いっきり笑顔を作った。


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