野良猫の飼い馴らし方。
「うわー、おっさんが幼気な女子高生に無理強いしてるー!」
とても近くから、助けが差し伸べられた。
声のした方へ向くと、背が高い5人組。
誰が言ったのかは分からないが、ほんとに助かった。
「あ゛?なんだよお前ら。」
想定外の邪魔者に、大学生の1人が口を悪くして応える。
体の震えが、増した気がした。
「なになにー、欲求不満?だからって無理矢理はだめっしょー?」
さっきとは違う、いかにもチャラそうな声が響いて、あたしの手は解放された。
「了承済みですけど?」
ニヤニヤとキモチワルイ顔で大学生がそう言えば、5人組がハハハと軽く笑った。
そして、一番落ち着きのある人が睨みながら言い放つ。