Secret~アイドルに恋をして~


「…何度も会ううちに、昴さんを好きになりました。ごめんなさい…ママとの事は認められません」



「桜…」



ポツリと私の名前を呟いた昴さんは、優しく抱き締め唇を塞いだ。



「いつの間にか、俺も桜に惹かれてた…」



重なった唇は次第に熱を増し、私達はそのまま一つに繋がった。



昴さんの腕の中は居心地が良く、幸せに包まれる。



けど、其れにはすがれない。



昴さんはママの恋人で、私にも彼氏が居る。



今回の事は忘れよう。



だけど私の中から昴さんが消える事は無かった。



彼とはギクシャクし、ママとの会話も殆ど無い。



昴さんからの連絡も、敢えて無視し続けた。



これ以上好きになって、ママを苦しめたくない。





< 2 / 4 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop