Secret~アイドルに恋をして~
出口が見えない迷路に迷い込んだ私は、更に其処から谷底へと堕ちていく。
「おめでとうございます。妊娠3ヶ月目に入ってます」
笑顔の助産師さんに、私の心は砕け散る。
妊娠って…この子のパパは昴さん!?
たった一度の事で!?
昴さんに迷惑は掛けられない。
散々迷った結果、親友に付き添って貰い私は産婦人科を訪れた。
「本当に良いの?相手の方とはちゃんと話し合えたの?」
念押しするように助産師さんの言葉が繰り返される。
何も答えられない。
だって好きな人の子供だもん。
こんな事したくない。
でも、其れでも諦めるしかないじゃない!!