Secret~アイドルに恋をして~
「桜!桜!?」
啜り泣く声が響く診察室に、私を呼ぶ声が届く。
親友がドアを開けると、昴さんが中へ入って来る。
「桜!!何やってんだ!どうして俺に相談しない!?」
「うぅっ…だって、昴さんはママの…んっ…」
昴さんの唇が言葉を遮る。
「桜、俺と家族になろう?桜がママで俺がパパ。嫌か?」
「ううん…嬉しい」
病院の外へ出ると太陽は眩しい程に光を放ち、此からの新しい未来を照らしている様だった。
END