Enjoy your life!
ゲーセンを出ると、一気に静かになった気がした。
あのガヤガヤした音が 一瞬で消えるのだ。
「何食べたい?」
「えーと…。」
何を食べたいか、…
ごちそうしてくれるの?
というか 本当について行って大丈夫なの?
「…俺実はさ地元の人間じゃないんだ。」
えっ。
…あぁ、だからゲーセンに入ったときにキョロキョロしていたのか。
ゲーセン自体には慣れているようだけど。
「だから食べたいものがあれば適当に探すけど?」
困った。
私もこのあたりの地理に詳しいわけではない。
彼よりは知っているとは思うが、地元駅以外
ほとんど出歩かないからだ…。
だが、それも言いづらい…。どうしよう。

