病人鬼ごっこ 〜taltnt達の運命〜
ゆきえ

私はお腹が空いていたが、言わなかった。いや、言えなかった。怖い人達ばかりだ。ゆうあちゃんはずっと怖いし。りょうこちゃんも怖いし。このかちゃんは何か異様な空気漂ってるし。やだな。そしたら、そしたら穂坂さんが食料の場所を言った。私がビックリしてたら
「いや……このかちゃんが…言いました。」
と言ったのだ。はっ!?私は人の性格をよく捜索をする。だから盗み聞きは得意だ。他にも、よく人の行動を見ている
。このかちゃんは会ってから話したのは少ししかない。しかも、さっきから離れていたので、穂坂さんには話せないはずだ。しかし、その事に築いてなさそうな皆。このかちゃんは障害ではない。と思った。理由はさっき、障害とりょうこに言われた時、睨み付けた。頭が病気の人は20%のうち4%しか感情が表せない。つまり喜怒哀楽を表せないのだ。しかし、このかは怒ったし、さっき褒めた時も、照れた。だから頭は病気ではない。だったら……何だろ。
しかも、このかは自分から食料を取りに行くと言った。なんだろ…不思議な子だ。
「で?そこって何処??」
とこのかが言った。地図か…
「うち、持ってる。」
とりょうこが言った。
「まじ?速く見して!!」
とゆうあ。りょうこが地図を広げる。ここはもちろん、地図にはない。でも、体育館倉庫と隣接室の間にある。だからここだ。ここから行くと………私は息を呑んだ。

このか

自分が行くと言ったのには理由がある。いま自分の持っているtaltntを為したいからだ。でも…問題が。地図によると、ここから、6号室の管理倉庫は ここからすごく遠い。この病院はすごく広い。およそ1キロ半位ある。もちろん遠いぶんロボットにみつかり殺される確率が増える、だから危ない。しかし行くしかない。
「行こうか。」
このかは小さな声でいった。とびは分かったと言い。出発した。秘密の更衣室をでると、目的地へ向かった。しかし一瞬さっきのフラッシュバックした。何でだろう。また進み始めようとしたとき、閃いた。だめ!!私はとびを抑えた。
「罠がある可能性がある!!気おつけないと、見つかって死ぬよ。」
と私が言うと飛びは怖がった、が何処からか棒を持って来て周りをチェックし始めた。まんべんなく。しばらくやっていると、罠があった。あるタイルを踏んだ瞬間、落ちた。真っ逆さまに床が、すごくビックリしたが何とか大丈夫だった。とびのおかげだ。安心した。とびのチェック病も役に立つなと思った。

りょうこ

このかの陰謀に、きずきもしない、りょうこはひたすら考えていた。このかは頭がおかしいから多分食料を取りに行ったのだろう。使いっ走りにぴったりのばかだな。私はこころの中で笑った。あんなバカが下に行くんだ。そして頭のいい私は上に。これからが楽しみだ。私はは胸を踊らせた。幸恵が立ち上がった。
「私、行きます。食料取りに。」以外だった。ゆきえに、こんな勇気があったとは…。それともばかだから外の危険が分からないのか??まぁ、どっちでもいいや。
「いってらっしゃい。」
と適当に流しといた。ゆうあは待ち切れなさそうにしている。私もお腹すいたかも。

とび
食料を取りに言ってから約3分、私はくまなく罠を調べて行った。このかが罠があるかも。と言ったときはすごく驚いた引っかかったら嫌だし。念入りにチェックした。そのおかげか、罠を1つ、まぬがれた。よかった。次からもこの調子で!!と思って気合いを入れた。ん??
少し、今 足音がした気がしたのだ。
ーカタ
微かだが聴こえた。
「このかちゃん!!足音!!隠れよう!!!」
頷くこのか。何でこんな冷静何だろう。足音がしたって言うのに…。看板の影に隠れると息を殺して待った。
『ドキドキドキドキ』
と心臓がこのかに聞こえてしまいそうな程なっている。近づいて来る。どんどん。とうとう看板の前まで来た。スタスタ…スタスタスタ ん??この足音は?ゆきえだ。チェック症の人は記憶力が優れている。この足音はゆきえだ。私はチラッと見てみた。
「やっぱり。ゆきえちゃんだよ。」
とこのかちゃんに言った。看板から姿を表すとゆきえが安心した様に
「よかった。いた」
といった。
「来てくれたんだ。」
と私が言った。
「うん。ほら…2人じゃあ食料、持つの大変でしょ?」
確かに。
「うん…。ありがとう。」
私達は再び食料を取りに向かった。しかし簡単では無かった。

ゆきえ

私が食料を取りに行った理由はこのかを調べるためだ。頭がおかしいと言われているのになんでこんなに頭が良いんだろ。罠がある場所を測定して罠を見つけだすし、今もこのかは考えている。おかしい。何でだろ。考え事をしていると、ガクッとタイルがずれた。何??私は穴の中にいつの間にかいた。あれ…。上を見上げると穴の出口があった。みんなもいる。高さは3mほどある。どうしょう。何か…。壁は石垣の様にデコボコしている。ただ分かるのは一つ。このままいたら、ロボットに見つかって死ぬ。早く抜け出さないと。
『ビーーーーー……』
なるブザー。赤いランプが付いた。テレビサイズの画面に数字が写る。5分、4分59秒、4分58秒……。
「何だか、分からないけど。このままいたら、やばそう。」
と穂坂。みんな同感だ。赤いランプにタイムリミットなんて、いい事が起こるはずない。
「ねぇ…。取り合いず、登ろう。」
と、とび。私は最初の一歩をのせたが、みんなと同じく、困った。理由は、穴の大きさがつま先サイズなんだ。少しでも間違えたら真っ逆さまだ。しかし。二歩を出した。いや、出すしかなかった。このかを先頭に少しずつ少しずつ……。息を大きく吸うと落ちてしまいそうで、息は大きく吸えなかった。急に風が吹き向けた。ん??
「いたっ!!」
穂坂さんだ。落ちたらしい。
「平気?」
と聞いた。
うん。
と聞こえる。再び登る穂坂さん。が8歩位でまたズルッ。
「いたっ!」
「焦らないで!ゆっくり!」
とこのか。ゆっくりとあがってくる穂坂さん。多分、運動神経が悪いんだろうな。わたしはまた進む。しかし、簡単ではなかった。急ぐと足を滑らすから、ゆっくりいってたが下からブザーが鳴る音が聞こえた。見てみると残り1分を示していた。そうだった。制限時間があるんだった。急がないと。急いで次の一歩をかけた。あっ!!足を滑らしてしまった。派手に空中で1回転してからドンっ!と地面に落ちた。
「いった。」
と声を上げる。
「大丈夫?怪我してない?」
と穂坂。体を動かしてみた。いたっ!背中から落ちたからか、背中中が痛い。まぁ…。2mちょっとの所から落ちれば、そりゃ……。「何やってんだょ!!はやく上がって来いよ。」
とこのか。少しイラッときたから「背中が痛くて…」
と言ったが
「そんなの関係ない。見えないの?あと、45秒。」
とこのか。
「えっ。」
本当だ。ヤバイ。私は急いでくぼみに足をかけた。急ぎながら慎重に。上を見るとこのかは登り切っていた。はやっ。しかし、今は自分の事を気にしないと。急げ!「あと、20秒!!早く」
このかが急かす。
「あっ!!」
と少し上から声が。見てみるとまた、穂坂さんが落ちた。
「やばいっ」
と焦っている。また登る穂坂さん。とびが登り切った。私も後少しだ。しかし、穂坂さんはまだまだ。危ない。残り十秒。私は登り切る。
「穂坂さん!!はやく!」
と、とび。残り5秒。ヤバイ。急いで上がってくる穂坂さん。残り3秒、…2…1…。
『ビーーーー』
制限時間が終わってしまった。ガクンと音がした。私は唖然とした。下から大きな針が何個も出てきたのだ。穂坂さんはきずかず登ってくる。
「動揺させない様に何も言わないで。」
と、このかが言う。もう、落ちることは出来ないのだ。しかし針はちかづいているが、大丈夫そうだ。あと少しだ。はやく!はやく!
「はー~。着いた。」
やっとついた穂坂さん、外はすっかり暗くなってしまった。今まで結構歩いた。いや、歩いていてもほぼ立ち止まっているが、でもさっきから何度もロボットに見つかりそうになっている。案外神経を使う。しかも案外疲れる。ほぼ勉強と同じ、いやもっと、もっと使う。死と生きの境を生きている、すごく怖い。すごく不安。カタ。と音がするだけでビクっ!!となり、辺りを見渡す、大丈夫だ。誰もいない。と安心するが、さっきからこんな感じだ。
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