病人鬼ごっこ 〜taltnt達の運命〜
第3章  始めての友達

目が覚めると5人の人が立っていた。みんな女子、当たり前だ。ここは隠れ更衣室。良く探さないと見つからない様に隠したのだから 
。だから、ここが思いついた。5人は私を見ている。1人はメガネをかけていて、そこまで興味がなさそうに私をみている。もう1人は少し背の小さい子が心配そうに髪を弄りながら私を見ている。次は……一瞬男子だと思ったがよく見ると女子だった。なんかボーとして私達から離れている。次は、少し泣いたのか、瞼が腫れている
。一番心配そうに私をみている。次は、少しすました顔をして見ている、興味があるのか、ないのか……。さっき一番、最初に逃げ出した子だ。みんな名前を教えてくれた。ゆきえ、このか、かほ、ゆうあ、みんな覚えた。りょうこちゃんは冷めた目で見ている。このかちゃんは、まだ私達を信用してない様子だ。私は、思い切ってみんなの病気のを聞いてみた。
幸恵ちゃんはブランケット障害。(何かをもってだが無いと不安で仕方が無い障害。幸恵ちゃんの場合はお母さんからの誕生日のプレゼントの鏡)
このかちゃんは精神病
(この子は人をよく避ける。)。
かほちゃんはチェック障害(すぐに。ものごとが気になる。なんでも確認を五回程繰り返さないと安心出来ない。)
ゆうあちゃん。
二重人格障害。
(人格がそのヒトの中に2つある)
りょうこちゃん。喘息。みんな障害を抱えている。もちろん私もだ。私達はしばらくここにいる事にした。しばらくするとブザーが鳴った。かくれんぼ開始だ。静まり返る病院内。私は不安に押し潰されそうだった。

ゆうあ
あ~暇だし、ここ暑いし最悪。速く帰りたい。寝たいな。こんな暑い所じゃ寝れね~ょ。なんか、みんな無愛想だし。最悪。なんなんだょ。速く終われ、終われ、終われ………  

んっ……あっ寝てたんだ。
「今、何時?」
寝ぼけながら言ってきずいた。みんな、耳をすませている。私は幸恵と言う子に声を潜めて聞いてみた。
「どうしたの?」
その子は
「なんかね…音がする見たいだょ。さっきから。」
と、髪を弄りながら言った。
「音?どんな?」
首をかしげる幸恵。は?知らないの。こいつ。なんだょ。
「どんな音?」
みんなに聞いみた 。
「さっきからカンカンって。……ほら!!聞こえた!?」
かほは私に言った。確かに聞こえた。
「なんだろ。」
まるで何かを伝えてるような……。
「誰か見に行ってくれない!?」
もちろん私は行かないけど。
「えっ!怖いよ!」
ととび。あんた行けよ。そこへ、りょうこが口をはさむ。
「この音多分、私達をおびき寄せるか、なんかのロボット騙しじゃない!?だってかくれんぼに音、わざと鳴らす人なんている!?」
「わざとじゃない。」
ふと聞こえた。小さい声。その声の主はこのかだった。は?何!確信ですか?
「慌てて止めようとしてる。この音はブザーの音。何かの仕掛けにひかかった。」
淡々語るこのか。は?何。この子。口を挟まれて少しイラついたのかりょうこが
「頭がいってる奴は黙ってろ。」と言った。おいおい、無いだろ、それは……。睨みつけるこのか。あ~。ケンカだ。

幸恵

今は寝てるけど…怖いなこの子。私はゆうあと名のる子を見ていた。怖っ。オーラが。出来るだけ離れよう。他のみんなは無表情だし。緊張する。ブザー、もう鳴っちゃったし。なんで、みんなこんな気楽なんだろ。
「ねぇ。なんか音聞こえない?」かほがいった。えっ?耳をすませる。べつに。
「あぁ聞こえる!」
言ったのはりょうこ。みんな、聞こえる!と口ずさんでいる。えっ。うそ!みみを澄ますがなにも聞こえない。でも、聞こえる!と言っといた。それへゆうあちゃんが起きた。運の悪い事に
「どうしたの?」
と聞いて来た。私は説明した。すると、音?どんな?と聞いてきた。わざとか
!?。こっち、だって知らん。聞かれても困る。仕方なく、周りにばれない位に首を傾げた。しかしムカついたのか、少し、怪訝そうな顔をした。ヤバイ。が違う人に聞いてくれた。よかった。しばらくボーと聞いてるとなぜか、ケンカになってた。

このか

急にかほが音が聞こえると言い出した。耳を澄ますと聞こえる。確かに。一瞬だけ見えた映像。ある男があるいてる。あっ!紐にひかかった。そこまで。誰かが見に行く話をしている。しかしりょうこがおとりだと言い、わざとだと言った。その瞬間、また一瞬みえた。紐にひかかってブザーが鳴っている。すごく慌てているのが分かる。
「わざとじゃない。」
分からない様なので説明した。が 頭いってる奴は黙ってろ。と言われた。思いっきり睨みつけた。こっちだって好きで見てるんじゃないし。出来れば見たくない。なのに。あんたは障害者とはかかわりを持ちたくないんだね。私は心が読める。仕方ない。あんたが何を企んでるかはすぐ分かるんだよ。バカ。その計画潰してやる。

りょうこ

なんなんだ。まともなのはゆうあだけだ。かほが何か言い出した。なんだよ。バカ。え。音。確かに。バカなりにやるな、このバカ…あっ、まともなゆうあが起きた。えっ。見にいけ!?何、あんたが仕切ってんの。ウザっ!リーダーは私だょ、人格障害者がっ!黙ってろ。私はゆうあの言った事に反対した。理由を付けて。バカには理由が無いと分からないですよね。そこへ頭がいってる奴が私の意見を反対した。だから言ってやった。黙ってろって半分の人はこれで怖気付いた。がこいつは睨んで来た。きも。見んな。

かほ

何か、聞こえる!怖い!何!ロボットかも、死ぬかも。やだ!やだ!ゆうあちゃんは、誰か見にいけと言った。やだ!ロボットだったら!殺される!死ぬ。倒れた監視官を思い出す。やだやた!りょうこがおとりだと言った。おとり!?無理だょ。怖いよ。早く、早く、一週間経って!!やだょ。何で?何でケンカなんてするの今はそれどころじゃないじゃない!!ドアはカギ閉まってる?私は11回目の確認をした。大丈夫だ。やだやだやだやだ……。
  


最初のtaltntはこいつか。
俺は名簿を見ていた。
名簿には 高橋 このか の名前がのっている。このゲームでどれだけのtaltntが姿を表すか楽しみだ。

主人公

完全、ケンカ気味。大丈夫かな?りょうこ酷いな…。このか、可哀想。お腹すいたな…。あっ!!そこで私は大切な事にきずいた。「食料、どうする?」
この時みんな、あっ!!って顔をした。完全に。
「必死で…考えてさ無かった。」とゆうあ。私も。
「……でどうする?」
私が言うとみんな考えてしまった。確か…管理倉庫にご飯が…。でも管理倉庫の何合室だろう。分からなくちゃ意味無いか。このかちゃんが何故かこっちを見てる。何でだろ。このかちゃんがこっちにくる。えっ?なに?何だろ。
「穂坂さん。6号室」
と小声で私に伝えなのだ。えっ!何で?何で分かったのかな?考える事が。まぁいいか。
「えっと食料は管理倉庫の6号室にあります。」
と私が言った。
「おぉ!すごっ」
と言うゆうあ
「いや……このかちゃんが…言いました。」
「えっ!すごいね!!このか!」とりょうこ以外このかを褒めた。少し照れるこのか。
「で、誰が取りにいく食料、だれが持ってくるの?」
とゆうあ
「えっと…まぁ良いじゃね、とびで!」
……えっ!とび…誰…
「ほら!とびた かほ で とび!」いいかもと思った。

ゆうあ

ご飯が6号室の管理倉庫にあると聞いて内心やった!と思った。私はお腹が空いていた。誰が、食料の場所を知ったとか何とかはどうでもいい。とにかく、お腹が空いたのだ。私はご飯が欲しいだけだ。速く。
「で、誰が取りにいく食料、だれが持ってくるの?」
と私が言った。みんな誰って顔をしている。そして私はとびを選んだ。案外良いネーミングセンスだ。
「えっ、うち!?無理だょ!!絶対無理だよ」
泣きそうなとび。そんな?こいつ臆病だな。臆病な奴が一番嫌いな。ゆうあ。少しイラついた声で
「じゃあ、りょうこは?ゆきえは?もう誰でもいいよ!!!」
と私は言った。
「自分、やります。」
とこのかちゃんが言った。すごく小さな声で。しかし、私はその声に敏感に反応した。
「まじで!!よろしく。」
「うちも行きます。」
と言ったのはとびだった。ラッキー!!こいつら私の奴隷にびったり!!私はほほ笑んだ。
「で?そこって何処??」
このかは静かに言った。
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