ありがとババア
―――

なんで

あんな変なおばあちゃんに

関わってしまったんだろう。


待合室のイスに座り、アタシは死ぬほど後悔していた。


さっき診察室に入って行く時、こっちを振り返って


「ありがとうね…」


にっこり微笑みながら言ったおばあちゃんのその言葉で

アタシはようやく思い出した。


あのおばあちゃんってさ…


ここら辺で有名な

「ありがとババア」じゃん。


うっわ~

マジ最悪なんですけど…!!
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