冷たいお兄ちゃんと禁断の恋


―『お前なんていなきゃよかった』



そんなお兄ちゃんの言葉はもう何回も聞いた。



そのたびに胸が張り裂けそうになる。





なのに…





私はお兄ちゃんに話し掛ける。





お兄ちゃんを嫌いになれない。











…どうして?








「お兄ちゃん…」










ほらね、また私は話し掛けてる。
あんなに言われたのに。








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