冷たいお兄ちゃんと禁断の恋
『こんにちは、何してるの?』
女の子が俺に話し掛けてきた。
笑顔のその子は、妹を思いださせた。
『君こそ何してるの?』
何と言っていいか分からず、俺はその子に同じことを聞く。
『パパを待ってるの』
天使のような笑顔で笑うその子に、なぜかひかれていった。
『君、名前何て言うの?』
『私は富田菜乃だよ!あなたは?』
『…俺は中野春夜』
そう、これが富田さんとの出会いだった。