薇姫/獣帝



まだついていなかった。


だから、コンビニでミネラルウォーターだけ買った。



暫くしていつもの車がきた。




「悪りぃ、遅れた」



『別に』



中には來哉1人だった。



運転手は前と同じ人。



私は來哉と運転手と車に乗っている静かな時間が案外好きだったりする。




何故だか解らないが。





私はぼーっとしてると、來に腕を引っ張られて「行くぞ」と言われたので車から降りた。




運転手の子も降りていて私を見ている。



『ありがとうございました、運転』



「ぇ………ぁ、いいえ…」






< 113 / 430 >

この作品をシェア

pagetop