薇姫/獣帝
心臓が不規則に動き出す。
「………薇姫かぁ。
見つかんないね〜」
陽は紫煙を吐き出しながら言葉を零した。
「もう何年たってる?」
「まだ1年くらいだろ」
恭輔と透璃もぼうっとしながら会話をしていた。
その会話も耳に入らず冷や汗が背に伝った。
「あ、薇姫って言うのはねー」
視界がどんどん滲んでいく。
「薔薇の乱を起こした今のところ最強と呼ばれた女不良だよ」
知ってるよ。
自分の起こした事くらい。