純~Love Story~愛
携帯が鳴ったのはその日の午後

佳真!!!

電話をとるのが怖かった・・・・・
とったら別れが迫っているようで


深呼吸をした。

「もしもし・・・・」

「蘭?」

「うん。」

「ごめん 心配させて……
あの記事のことだけど……」

心臓が爆発してしまいそうだった。
佳真からの 別れの言葉


また聞かなきゃいけない・・・・・・
佳真をまた 罪悪感で苦しめてしまう


「佳真・・・・・・
疲れちゃった……ウチには向いてない
芸能人の彼女・・・・・・・」

「え?」

「もっともっと一緒にいたいの・・・・。
好きな時に会ったり 隠れないで
彼氏ののろけもしたいし それに
いつもそばにいてほしい……。
辛いんだもん」


こんなに辛くて切ない日々を送っているのに
愛おしい人は 写真に撮られるようなことを
しているのが 許せないし 信じられない……

「ウチのことは
気にしないでいいよ・・・・・。
やっぱ無理なんだもん ウチと佳真
生きる場所が違うんだよ・・・・・」


「蘭は 辛い?」
佳真の言葉はゆっくりとしていた。

「辛い・・・・ウチにはもう無理・・・」

胸が張り裂けそうだった。
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