パセリ

友達

今日の服はピンクのワンピース。子供っぽいけど、私は背が低いから似合ってる。白のコートでピンクがもっとかわいく見える。バッグは初めて自分のおこづかいをためて買ったピンクのバッグ。靴は茶色のブーツ。可愛いと素直に思えた。
今日は友達と会う約束をしている。
私、佐倉もも。中学2年生。今日会う友達は佐々木ミカ。私の一番の親友。
「もも、お待たせ。待った?」
「すごく待った。ミカちゃん遅いんだもん。」
私はほっぺを膨らませた。
「ももごめん。アイス買ってあげるから許して?」
アイスは私が一番好きなおやつ。そう言われると許してしまう。
「アイス?!食べる、食べる!」
私はその場で跳び跳ねた。
「じゃあ行こっか。」
「うん。」
ここからアイス屋まで15分くらい。ミカちゃんと私はいろんな話をしながらアイス屋に着いた。私はチョコミントを頼んで、ミカちゃんは抹茶を頼んだ。
「もも、チョコミント好きだよね。いつもチョコミント。」
「ミカちゃんだっていつも抹茶じゃん。」
私とミカちゃんは笑った。ミカちゃんといるといつも楽しくて、ミカちゃんとはずっと仲良しだと思ってる。大人になってもずっと仲良しで、お互い好きなヒトと結婚して、子供が生まれて、子供同士も仲がよくて。ミカちゃんもそう思ってるかな?でも、私はこれから恋をするのかな?私とミカちゃんは好きなヒトがかぶったことはない。私もミカちゃんも全然違うヒトを好きになってた。ミカちゃんは付き合ったことあるけど、私はまだ。どっちがモテるかって言われたら、たぶんミカちゃん。ミカちゃんはすごくきれいだもん。背も高くてモデルみたい。髪はショートボブ。私の一番の憧れの存在。ミカちゃんと私は小学校の頃からの仲良し。クラスのアイドルだったみたい。小学校の頃は私が男の子にいじめられたらミカちゃんとしゅんくんが飛んできてくれた。しゅんくんは私とミカちゃんの友達で、私の好きなヒトだった。ミカちゃんには、
「あんなちびのどこがいいの?」
っていつも言われてた。でも、しゅんくんは私よりは背がたかかったし、とても優しくて王子様みたいだった。でもしゅんくんは小学校を卒業してからお父さんの転勤で引っ越しちゃった。私はまだしゅんくんを忘れられなくて告白されても断ってる。今でもしゅんくんのことを好きな訳じゃない。でも、しゅんくんが帰ってきたら次の恋をしたいと思ってる。ミカちゃんに言ったら呆れてた。
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