colorful Mirakuru
すぅーと流れたのは冷たい空気。

「へぇ… 気付かれちゃったんだぁ… あたしの本性」

開き直った皆実はとんでもないことを口にした。

「そうね… あの噂も水崎さんの怪我もあたしがやったのよ?
男って単純よね…?
ちょっとニッコリ笑えば鼻の下伸ばしてデレデレして…
大体が彼女のあたしに夢中になるのに…他の子は信じずにあたしの事だけ信じるのに…
なおくんだけは違った…」

そう… しずくが入院した日
しずくの友人も来ていた。その時 彼女は言ったんだ
「実は しずく 佐原さんに階段から突き落とされてたの…」

それを聞いた翌日 僕は皆実を呼び出して怒ったんだ…

「周りの状況を冷静に判断して… あたしに怒った。そんな人今まで居なかった…
今だってそう…」


そこで彼女は一旦言葉を切る。

続きを言えとばかりに純は皆実を睨み付けた。

「見た事実を淡々と言うなおくんが怖い。
でも…
これがスリルあって面白いそう思う自分が居るの」


そう言った彼女の目は楽しそうにキラキラしていた。

そんなのに耐えられない…彼女に思いを寄せた人達が可哀想だ。

そして皆実はこう言った。



「私たち価値観が違うから別れましょう?」

「………そだね……」




これが僕の初恋だった


〜〜〜〜〜 回想終了 〜〜〜

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