ももの天然水
2年になって初めての部活の日。

「お~い、友哉。」

「ん?なんだよ。」

「裏の顔になってんぞ。」

「おう。そういえば、涼。」

「あ?」

「あの先輩と今どうなんだよ。」

俺は、水城友哉。

こいつは、唯一俺の裏の顔を知っている、親友の朝倉涼。

涼は、1つ上の先輩と付き合ってる。

「そりゃ、もう。」

「ん、わかった。」

「なんも言ってねぇだろ!」

「リア充だろ?」

「まぁな!友哉は?」

「別に。」

「まさかお前、運命の女待ってるとか?」

んな、バカなことしねぇよ。

「運命は待つんじゃなくて、手繰り寄せるものだろ?」

「相変わらず、どSな顔だな。」

知ってる。

俺にだって好きな人はいる。

「あの先輩の事好きなのか?」

「だ、誰のこと言ってるんだよ!」

「翔先輩としゃべってる先輩。」

「な、なんでわかんだよ……。」

「何年一緒にいると思ってるんだよ。」

まぁ、涼とは結構長い付き合いだ。
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